酒とポテチと僕

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星の子 感想

小説『星の子』を読んだので感想を残します。宗教にハマっていく家族を描いた作品で、宗教という題材を通して、家族の繋がりを描くこと主なテーマだった気がします。

感想

割と薄めの文庫本だったので、1日でさくっと読めました。宗教を当たり前のものとして受け入れる主人公目線で話が進むのですが、主人公がポジティブというかあっけらかんとしてるので、話があまり暗くならない印象でした。ただ、だんだん家が貧乏になっていく様子がさりげなく描写されててそこは地味に怖い感じがしましたね。

宗教について考えさせられた作品だったわけですが、この作品では宗教を否定してる意図はないと思います。宗教って聞くと眉をひそめるようなものに思えますが、何かを信じることによる効能もある気がします。全て神のせいにできて、思考停止することで、気が楽になり、精神的に救われるなんてこともあると思いますね。ただ、思考停止してることに気付いて嫌悪感を感じたのがこの作品で出てくるお姉さんだったと思います。裏を返すと、宗教を信じ切って人生を終えればその人にとっては幸せな人生なのかもしれないですね。

終わり方について

終わり方がハッピーエンドなのかバットエンドなのか微妙な形になってます。一見、家族が一緒になれて幸せそうにも見えますが、主人公が両親とは別の方を見てる気がして、いずれ主人公が両親とは別れて別の道を行くことが暗示されてるような気もしました。この読後感が独特な感じで、なんかしら心を打つような感覚を覚えましたね。