酒とポテチと僕

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千と千尋の神隠し 今更感想

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こないだの金曜ロードショウで千と千尋の神隠しを見たので感想を書きます。小学生の時に見た記憶はあったのですが、内容はほぼ忘れてたので、初見の気持ちで見ました。日本での映画興行収入が変わることなく一位である名作であり、感想を書くのも今更な感じですが、とても好きな作品だったので感想を書いてみます。

 

切なさを表す音楽のすごさ

まず、音楽がすごい印象的でやっぱり久石譲ってすごいよなって思いました。最初のトンネルをくぐった後のシーンでかかる、あの夏へですごい引き込まれましたね。夏の終わりを彷彿とさせる曲で、懐かしさや切なさ、郷愁の念に駆られます。夏影並みの威力を感じますね。この曲はたしか、千がハクにもらったおにぎりを食べるシーンでもかかってた気がして、ものすごい涙を誘う演出になってましたね。会う人全てに冷たくされて、親も豚になってしまうような辛い境遇の中で、唯一ハクが優しくしてくれた時の、安堵感と辛さが混ざり合ってぐちゃぐちゃになってる千の感情がすごい伝わってきて、とても感動しました。久石譲の音楽が映画の情緒的な部分をすごい表現していたと感じます。

 

大人になって感じること

一応小学生の頃に映画館で見た記憶はあるのですが、絵が綺麗だった程度のことしか覚えていない感じでした。改めて見てみると、情緒的なものを理解できない小学生時代の自分には分からない良さがあった気がします。千の感じる辛さとか昔見た時も共感してたと思うんですけど、今見るとそれがより深く感じられるような気がしますし、大人になったからこそ、子供の時を思い出して切なくなるところはあると思いますね。もし将来子供ができて、その後もう一回見たら、絶対泣くんだろうなあって思います。

 

千尋の成長物語?

一見、千尋が異世界で親元を離れて様々な困難に立ち向かうことで成長するといった物語に見えますが、思い返してみると果たして本当にそうなんだろうかって思います。

確かに最初の千尋はちゃんと挨拶するよう怒られたりしててグズでノロマなんて言われていたけど、最後には湯婆婆に立ち向かう姿を見せたり礼儀正しくなってるようにみえます。ただ、小4くらいの子供がいきなり訳の分からない世界に放り込まれたら、そりゃ挨拶とかに気が回らないだろうし萎縮してもしょうがないと思うんですよね。

千尋が途中から見せる、大切な人のためにすごい頑張れるところとかエネルギッシュなところとか礼儀正しさというのは、元々千尋にあったもので、神々の世界に適応するうちに自然に出てきたものじゃないかと自分は思います。

トンネルを母親と歩くシーンにおいて、異世界から帰って来る時も最初と同様に母親に甘えている様子があるので、千尋は特別な成長をして変わったわけじゃないのかなって思います。

子供のことは親が一番分かるようで、親には分からない子供の一面みたいなのもあると思うので、そういうところを描きたかった作品なのかなって思います。

 

見る機会は何度もあったのになんでここまで見てこなかったんだと思ったほどいい作品でした。いい作品の感想って案外難しいと思ってて、結局なんかすごい好きだったとしか言えない感じで言語化するのが難しいんですよね。なので今回の記事は割と消化不良感じてます。納得できるものが書けるようになるためにも、もっと書いてかなきゃですね。