酒とポテチと僕

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【アニメ感想】Fate stay night Heaven’s Feel 2章:生々しい狂気の中で堕ちていく桜がえぐいくらいに描かれる。。

Fate HF見てきましたー。期待以上でしたね。Fate HFをこれ以上のクオリティで映画化することはまず無理でしょうって思うくらい良かったです。ufo tableに感謝です。戦闘描写はエゲツないですし、日常描写は丁寧で、感情描写も繊細に表現されています。手を抜いてるカットが見当たらないような感じがして、物語的にも色々あるので1章よりパワーアップしてると思いましたね。色んな感想がありすぎてまとめるのに困るのですが、心に残ったことを綴っていきたいと思います。以下、ネタバレしかないです。

 

○HFのテーマに関わる話

fate zeroもですがfate stay nightのテーマは正義とはってことですよね。大切な人一人の命とその他大勢の命を天秤にかけた時、どちらを取るのが正義なのかという問いかけに対して、切嗣やアーチャーはより多くの命を救うという道を選びました。UBWの士郎も同じ道を選択しているのですが、HFの士郎は真逆の道へと進むことになります。士郎が自分の道を決断するところや決断した後も葛藤する様が2章で描かれてました。HFの士郎はUBWと違って人間味があると思います。UBWの誰のためにでも頑張れる士郎は常人の感覚からズレていると思いますが、HFの大切な人のため戦う士郎の方がまだ理解できましたね。残念ながら、その桜が闇に堕ちていく訳ですが、それでもなお桜のために戦い続ける士郎が3章に描かれると思うとすごく楽しみです。

 

○印象に残ってること

・士郎が桜を殺そうとするシーン

士郎が桜を殺そうとするけど、殺せず涙を流すシーンがすごい印象に残ってますね。桜が暗闇となって人を食っていることがわかり、桜を殺さないといけないのに、殺すことができない士郎の葛藤がすごい伝わってきました。そしてその後の桜の涙がすごく胸を打ちましたね。ただ頬を涙が伝うだけなんですけど、愛する人をここまで苦しませてしまったという桜の悲しみが伝わってきます。もうここにはいられないと思うのも頷けますね。

 

・家の鍵

衛宮家の鍵は、桜と士郎のつながりを象徴するアイテムとして重要なシーンで何度も出てきました。凄惨な幼少期を過ごし心を壊した桜にとって、もらった鍵は自分の居場所の象徴ですよね。雨の中再び鍵を渡されるシーンは、桜が居場所を取り戻すことを表現していて、逆にラストで鍵を置いて出ていったことは、居場所を手放したことを表していました。こんな感じで鍵というアイテムが、桜の喜びや悲しみを表現する重要な役割をしてましたね。

 

・桜について

桜が狂気に堕ちていく様がえげつなく描かれたなあって2章でしたね。士郎との幸せな日々が狂気に侵されていく感じがエグいです。

桜の中で大きな感情である、凛に対しての嫉妬心も細やかに表現されてましたね。士郎と凛がずっと一緒にいたことを知った時の表情だったり、思い出までもとらないでって台詞は桜の辛さがすごい伝わってきました。

謎のポエムのところは原作やった時は訳分からなくて、不気味で怖かったんですけど、メルヘンワールドで表現されるとは思ってませんでした。くらやみとなった桜が捕食しているシーンを純粋さの中に狂気が溢れる感じで表現されてて、めっちゃホラーでした。でも原作読んだ時よりわかりやすく思ったので、原作上回ってた部分なのかなと思います。

1章は士郎を思う桜が描かれましたが、2章では士郎への思いはもちろんのこと、凛への嫉妬心や魔力不足の空腹感のような狂気につながる部分がたくさん出てきて、最後は闇落ちして、幅広い桜が描かれたと感じました。

 

・凛

HFルートにおいて、原作やった時は凛が唯一の良心って感じた記憶があります。どんどん狂っていく桜に対して、常に理性的な凛は頼もしく感じます。HFでは常に士郎と共闘関係で戦友って感じですね。

凛の魅力はツンデレですが、桜に姉さんって呼ばれるシーンの驚いた表情は良かったですね。生粋の魔術師である凛ですが、人間じみたところがちゃんとあって、実は桜のことを大事に思っているとこがあるので、3章は本当に楽しみです。

 

・アーチャー

バーサーカーの戦闘が際立つ2章でしたが、サーヴァントの中ではアーチャーが1番好きでしたね。凛の相棒って感じで、士郎や凛のピンチを何度も助けてくれるアーチャーには安心感があります。

1番印象的だったのは遠坂って言って凛の頭を撫でるシーンですよね。消える間際に凛を思い優しい表情をするアーチャーには、UBWを思い出して尊いってなりましたね。恐らく原作にはなかったところだと思いますが、すごい良い改変だったと思います。

 

・シンジ

UBWとかのシンジってただうざいやつとして描かれてるだけだったと思うのですが、今回でシンジの捻じ曲がった劣等感がすごい伝わってきました。学校での僕を見ろってシーンは、ちょっと面白かったんですけど、桜や凛、士郎への劣等感がすごいでてて、初めてシンジをかわいそうだってちょっと思いましたね。シンジはいつも威張っているけど、根底には劣等感があるから常に虚勢を張っているってとこが理解できて、人間味を感じました。まあ少し理解できる点があるってだけで、桜を犯しつづけたシンジは許せませんけどね。

 

○戦闘

1章のアサシンvsランサーではサーヴァントの技術を極限まで表現してたと思うのですが、今回、1番すごかった戦闘シーンであるバーサーカーvsセイバーオルタはサーヴァントの技術というより、パワー対パワーに焦点が当たってた気がします。単に派手な爆発をたくさん描いているわけじゃなくて、えげつない質量感がすごい伝わってきて、とんでもない迫力を感じました。これは間違いなく映画館で見ないと意味ないシーンですね。ぐちゃぐちゃにされても何度も立ち上がるバーサーカーはめっちゃかっこよくて、最終的にはオルタが勝ちますが、2人のサーヴァントがサーヴァント界でもトップレベルの戦闘をしていたってことが伝わってきました。

 

○音楽

劇伴は流石の梶浦サウンドで、暗く怪しい雰囲気だったり、逆に暖かい雰囲気も独特な感じで表現されてました。花の唄のアレンジが桜のシーンであったり、凛と通り過ぎるシーンでアニメEDのアレンジがあったりなど、アレンジ曲も多く用いられていて良かったです。

あと、最後にかかるI beg youの闇堕ち感すごかったですね。桜がシンジを殺して闇落ちした後にかかるので、映画のエンディングとしてとてもぴったりな絶望感を与えてくれました。曲の内容も黒桜目線になってて、うわああって感じでした。梶浦由記ってすごいですね。

 

2章まで終わりましたが、HFの見どころシーンはまだめっちゃ残ってるので、3章が楽しみでしょうがないです。来年の春にスクリーンで桜を見ることができれば感無量ですね。